授業参観での出来事
- この間、次男(小1)の初の授業参観で「おにぎりころりん」の音読発表会があった。
- 班ごとに前に並び順番に自分のパートを読んでいく。
- 左端の次男が一番目の発表者。ドキドキ。
- 「おにぎりころりん。ころころりん!・・」次男は、元気に音読を始めた。
- 「なかなか上手。えらいぞ〜」と私は笑みを浮かべて廊下からその様子を眺めていた。
- 次男の音読はしばらく続いた。
- すると突然、次男のとなりの女の子がしくしくと泣き始めた。
- 「どうしたんだ?何があったんだ?」
- しかも、次男はおろか、班のみんなも女の子が泣いていることに気がついてない様子。なぜだ?
- ・・・・
- そのとき嫌なことが頭をよぎった。
- 「次男がとなりの子のパートまで読んでしまっているんだ!だから女の子は泣いているんだ・・」
- 案の定、次男が音読を終えると、となりの女の子をスキップして3人目の子が音読し始めた。
- 「次男は緊張で頭が真っ白になって、どんどん音読を進めてしまったのか!?それにしても何をやってるんだ。。。」
- 愕然として、また、我が子が恥ずかしくて、もうその音読は見ていられなくなった。
- 「その子はものすごく傷ついただろう。我が娘の発表を聞くために参観にきている親御さんはどんな気持ちだっただろう。。」
- ものすごく胸が痛んだ。
- しかし、私の勘違いだった。
- どうもその女の子は発表が極度に苦手で、次男が代わりに音読していたのだ。その役割は事前に決まっていたらしい。
- その女の子にとっては、前に立つこと自体、みんなの何倍も勇気がいることだったに違いない。
- 思えば、班のみんなが泣いている女の子を無視しているかのように見えたその光景は、その女の子を笑ったり、チラ見することなく、いちばん自然に振る舞おうとした一年生なりの思いやりの表れだったのかもしれない。
- 次男、みんな、疑って悪かった。ほんと素晴らしい発表だった。
- いいことをしたのに、次男を叱るところだった。
- いつもわが子に注意ばかりしていると、何かあるとついついろくに確認もせず自分の子が悪いと決めつけてしまうところがある。
- わが子をもっと信じよう。
- 「錯覚いけないよく見るよろし」 升田幸三 実力制第4代名人