三軒茶屋・宮田先生

最近、長男が三軒茶屋将棋倶楽部にとてもお世話になっている。


席主の宮田先生(宮田利男七段)はとても魅力のある先生。
先生とは一度お会いしただけなのだが、以下のエピソードは先生のお人柄をよく表しているなぁと思ったので抜粋して紹介。


田中寅彦九段の著作より、宮田利男七段の話。

 (略)
 宮田さんの面倒みのよさは群を抜いている。私(田中寅彦九段)の弟子時代も、「おい、後片付けは全部やっとけ!」と厳しいことを言うのだが、「何だ遅いな!見本を見せるからよく見てろ・・・」と先輩自ら動き出す。
 千九百九十八(1998)年暮れ、渋谷の高柳道場が長い歴史に終止符を打ったが、すると翌九十九年には師の志を受け継ぐかのごとく、宮田さんは三軒茶屋に道場を開いた。
 いまや多くのファンがこの宮田道場に集うようになったが、そこには宮田さんを慕う後輩棋士たちも顔を出す。
 今後、この「宮田道場」からどんな棋士が巣立ち羽ばたくのか、楽しみでならない。 2000.2.10


(「百人の棋士、この一手(田中寅彦)」第七十七局 巧みな金銀捌きが宮田利男の持ち味)より抜粋)



宮田先生は、タイトル挑決や3度の準優勝という実績があるが、棋戦優勝はない。
だからこそ「宮田道場」で教える子ども達には、人一倍 優勝して欲しいのではないかと ふと思った。


宮田利男 - Wikipedia

百人の棋士、この一手

百人の棋士、この一手