2010年 JTこども将棋大会 雑感(1)



前回書けなかった、JTこども将棋大会(東京)の運営面などの感想など。


【スタッフの量と質】


 JTはスタッフが多い。
 1ブロック(24名)あたり手合いスタッフ2名ほど。参加が約2400名として
 手合い係だけでも約200名?誘導スタッフ、裏方も含めると300名以上?


 JTのスタッフは若手が多いと感じる。JT関連の若手社員が動員されている?
 バイトっぽさは微塵も感じない、社会人だろう。丁寧な応対で慣れている。


 ノウハウは9年分たまっていたから多いわけだが、それだけでなく、
 全国各地で開催されているわけだから、たまりにたまるわけである。
 最初のころはかなり失敗があっただろうが、改善を重ねに重ねて、
 このような小学生が2500人いても質の高い大会運営が実現できたのだろう。




【こども大会の工夫】


以下、私の思いこみ(考えすぎ)もあるが、、工夫されてるな、と思ったことを記す。


<受付方法>
 受付は2回に分かれている。これで混雑がかなり軽減される。
 第一受付では、必要最低限の受付(券受け取り→物品渡し)だけを済ませ、
 すぐにアリーナ内の第二受付・ブロック受付(広いところに)に流す。
 なかなかだ。


<ブロック分け>
 受付はそのままブロックになっている。
 「カ」「キ」「ク」・・のようにずらっと横に並んでいてどこで受付してもよい。
 例えば、兄弟で来た場合、横にならんでそれぞれ別のブロックで受け付けすれば、
 同じブロックで兄弟が対決しなくなるし、観る保護者も隣接したブロックだと
 目が届き安心できるし、観戦しやすい。仲の良い友達同士で来た場合も同様。


<勝敗結果記録>
 たいがいは「勝った人が手合いカードを上にして、手合い机へ二人で一緒に行く」
 というパターンが多いが、JTの場合は、勝敗がつくと、対局者が手をあげて、
 すぐにスタッフが来て、まず先にカードに勝敗ハンコを押す。
 押す順番も「勝ち印」→「負け印」と、徹底されていたようだ。
 そして、ハンコを押されたあとに二人で手合い係のところに行く。
 確かにこうすれば、対局後にどっかにいってしまったり、
 いつのまにかずっと感想戦したり、、、ということはなくなる。
 この方法は「間違い防止」「手合い場所の滞留防止」「時間短縮」などを
 実現するために工夫された手順のように思えた。


上記3点は、実はどれもスタッフが多いからこそできることだが、
逆にスタッフが多いことを最大限に活かそうと考えたぬいた結果とも思える。


(2)へつづく。