U-18将棋スタジアムでの出来事
今回のU-18将棋スタジアムでこういう出来事があった。
ある強い子が、チャレンジャークラスにエントリー。
親御さんもあまり深く考えてエントリーしたわけではないし、
極端に低いエントリーというわけでもない。
ただ、よく知っているまわりの仲間からは、
「えー!チャンピオンクラスじゃないの?」
「そこだったら優勝しなきゃだめだよ〜」
などとさんざんプレッシャーをかけられる。
結果的に彼は優勝できたが、余裕で笑って優勝したわけではない。
そうとうな緊張感をもっていたし、全力で指している姿に感動した。
一方で「チャレンジャー精神」というかっこいい響きとともに、
チャンピオンクラスにエントリーしたキッズも多いが、
どこか「負けてもともと」と思ってしまったりと、
気がついたら燃える気持ちが消えてしまっていたかもしれない。
(あえてうちの息子とは表現しないが
・・・ちょっとその気があったかな。私自身も含めて。)
この出来事を通じて私が強く感じたのは、
実りある大会にできるかどうかは、
エントリーしたクラスと実力とのバランスによるのではなく、
大会に臨むその子の心構え一つなんだなということ。
うちの長男もいよいよ高学年になるこの頃だから思うのかもしれないが、
与えられた環境が、厳しかろうが、緩かろうが、
自分自身で実りあるものにしていけばいいのだ。