次男と三茶 2・END

<つづき>


この日はこどもを中心に数人が指導対局をうけていた。
私はほんの数十分しかその場で様子を見られなかったのだが、
ほんの少し指導対局を見学しただけにも関わらず、
この熱のこもった指導が来るたびに毎回受けられるのかと考えると、
ますます「ここに通わせたい」という思いが強くなった。


一旦外に出て夕方に戻ると、まだ次男は指していた。
よくよく考えると、次男はこの日は朝から将棋大会に参加し、
その後、三茶に来てからずっと将棋を指していたのだった。
道場だったら絶対に疲れてだれているはずの時間だったが、
それなりにしっかりと指し続けていて、不覚にも感心してしまった。
目の前におっかない先生がいるから無理もないか・・(笑)


面接?は無事に終了し、次男は三茶に通えることになった。
嬉しい反面、親から離れていくようで少し寂しい。


さて、その後もなんとかコンスタントに三茶に通っている次男。
「うるさくして怒られなかったか!?」とつい毎回聞いてしまう(笑)


次男は三茶に行くと必ず新しい定跡や手筋を学んで帰ってくる。
どんな内容?と聞いて、次男が得意げに説明し、「へ〜」などと感心する。
そんなやりとりが最近のもっぱらの私の楽しみである。


<終わり>